また女を泣かせてしまったⅡ

13時30分に市庁舎の前で彼女にあった。立ち話もおかしいので、私の車に乗っていただき、作業の報告をさせていただいた。作業を依頼してきたときより声が明るくなっていたのは、やっと重荷を下ろすことが出来たからなのだろう。「猫はどこにいました?」と聞かれたので、「テレビジョンセットの右前の壁側にいたので、写真は撮ってありますが、ご覧になりますか?」と話すと、「ちょっとだけ」と言われるので携帯の画像をお見せすると、彼女は涙を流してしまった。
「また女を泣かせてしまった!」。
2年間以上不在だった部屋は早速大家に返すといっていた。
餓死させられた猫も辛かっただろうが、それをさせてしまった彼女の方がもっと辛かっただろう。理由はお聞きしなかったが・・・・・

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